さて、話が前後するようですが、門前に車を駐め、伽藍地の入口へと脚を進めますと、まず文殊堂があり、その背面が眼に入ってきます。そして、既に文殊堂の屋根越しに、三重塔の上層部が見えています。文殊堂の左手参道を上り堂の正面に立って境内を見渡しますと、そこには、他の寺院では見られない印象的な光景が展がっています。境内の中央部は広々とした空地となっており、その奥の小高い所が本堂跡で、左手に鎌倉時代の阿弥陀堂、そして右手に三重塔が、それぞれ小高い所に建っています。すなわち、中央部は窪地のようになっているのですが、お寺の人の聞では、この窪地には池があったのではないかということです。
そうであったならば、素晴らしい塔のある風景であったことでしょう。「ひょうごの塔」には、三重塔について次のように記されています。
……境内に入ると、遮るものなく全身像を見せてくれる。文殊堂付近から見上げても、本堂跡から見下ろしても、阿弥陀堂から離れて見ても、全貌の見やすいほれぼれする塔である。県下二番目に古い塔の名に恥じない堂々としたものである。
まさにそのとおりで、特に阿弥陀堂から望む塔のある光景の素晴らしさは、語彙に乏しい私には、表現のしようがありません。下の写真は、阿弥陀堂のある辺りから、望遠レンズを使用してのものと想いますが、このように、素晴らしい塔です。なお、文殊堂、阿弥陀堂、三重塔は、国の重要文化財となっています。
http://www.geocities.jp/stupacaitya/genson/28hyougo/nyoi3/nyoi3.html
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