2008年08月25日

山口県で二番目の塔のある県都、山口市へ

 昨日は男子マラソンや閉会式に気を奪われて、お休みしてしまいました。

 五重塔、三重塔をめぐる山口県の旅も、二番目の塔のある県都、山口市へとなりますが、まず山口という町について見ておくこととします。「山口県の歴史散歩」には、次のように記されています。

 古代にまず発展したのは山陽路の交通の要衝にあたる南部であった。(中略)
 中世に入り、源頼朝の家臣平子重経が仁保庄の地頭となってから北部が開け始めたが、周辺はまだ純然たる農村であり、鎌倉時代の史料によると、宮野庄の在家31という記述がみられる。山口が中世都市として発展するのは、大内氏による城下町建設に始まる。周防・長守・石見の守護となった24代大内弘世は、1360(正平15)年頃、本拠を大内から山口に移し、京都を模倣して町づくりに着手した。(ルビ省略)

 では、その大内氏とは、どのようなものであったのでしょうか。「海東諸国紀」(岩波文庫)という書に眼を通すこととしますが、この書について、同書の訳注者(田中健夫)の「はしがき」には、次のように記されています。

 『海東諸国記(ヘドンチェグッキ)』は、朝鮮王朝最高の知識人が日本と琉球の歴史・地理・風俗・言語・通交の実情等を克明に記述した総合的研究書である。一四七一(朝鮮成宗(ソンジョン)二、日本文明三)年に朝鮮議政府領議政申叔舟(シンスクチュ)が王命を奉じて撰進した書物で、海東諸国(日本と琉球)の国情と、その朝鮮との通交の沿革を記し、さらに使人接待の規定を収めている。(ルビは括弧で表記)

 そして右の書は、申叔舟が「一四四三(世宗二十五、嘉吉三)年通信使(中略)とともに書状官として日本京都に使し」(訳注者による「解説」)た時の記録といいいますが、その中で、「大内殿」として、次のように記されています(割注略)。

 多々良(たたら)氏。世(よよ)州の大内県山口に居し、周防・長門・豊前・筑前四州の地を管す。兵最も強し。日本人称す。百済王温祚の後、日本に入り、初め周防州の多々良浦に泊す。因りて以て氏と為す、と。今に至るまで八百餘年、持世(もちよ)に至るまで二十三代なり。世(よよ)大内殿と号す。(中略)係(けい)百済(ひゃくさい)に出(い)ずるを以て、最も我れに親し。(ルビは括弧で表記)

 そして、韓国の作家、金聲翰(キムソンハン)の「日本の旅」(中公文庫「日韓 ソウルの友情」所収)の中の「山口のこと」には、次のように記されています。

 山口は百済の琳聖太子とその子孫の大内氏ゆかりの地である。民族博物館を訪ねて館長の内田伸先生から詳しいご説明を頂いた。先生は大内時代が専攻で、山口市史にも同時代を担当執筆しておられた。(中略)
 先生のお指図に基づいて瑠璃光寺の五重の塔、龍福寺、築山館のあとなど、大内氏にまつわる遺跡をまわって東南郊外の大内町に行った。市に編入される前には大内村、大内氏発祥の地である。(中略)
 記録によると、太子は百済の第二十六代聖明王(韓国の記録では聖王)の第三王子で、西暦六一一年多々良浜に上陸した。この年は推古天皇の十九年に当たるから聖徳太子の摂政時代である。(中略)
 父の聖明王はこの時より五十七年前の五五四年に亡くなっているから、太子は当時少なくとも五十七歳、だいたい六十前後の老人であったろう。老太子に率いられたこの集団は二年後に多々良浜より大内村に移って定着し、その子孫は地名に因んで始めは多々良氏、ついで大内氏を名乗るに至った。
 十六代盛房から周防権介を世襲するようになって以来このあたりの有力な豪族として登場し、二十四代弘世に至っては三か国の守護に任ぜられ、その領国は下関まで及んだ。弘世は今の山口の都市を建設して一三六〇年ごろここに移り、これより大内氏は山口を中心に西国に勢いをのばしていった。
 弘世の子義弘に至っては北九州まで手に入れ、大いに海外貿易に乗り出し高麗とも交流が始まった。彼は高麗史に大内殿義弘として現われ、倭寇の討伐にも積極的に協力した。李朝に入っても協力関係は変わらず、一五五一年、大内氏が陶晴賢に滅ぼされるまで約百五十年間交流が続いている。(中略)
 大内氏は朝鮮と日本を結ぶ蝶番のような役割を歴史に果たしている。人間の歴史は概して愚行の連続にきまっているが、韓日両国の関係のみから考えれば大内氏の行跡は、暗闇にさす一条の光といって差し支えないだろう。(ルビ省略)

 端折るわけにもいかず、思わず長くなってしまいましたので、今日は、この辺りで止めます。

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posted by 60歳半ばを過ぎた山ちゃんですよー at 15:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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