ところで、私は美空ひばりの大ファンですが、美空ひばりは、この辺りで大変な事故に遭遇しています。故國見辰雄氏は、この五重塔を平成7年に訪れられたようでありますが、医者であった氏は、その貯「塔をゆく」(第1巻、五重塔)で、次のように記されています。
……このあたり町村合併までは大杉村といった。町の中心から少し南の八坂神社の境内に日本一の巨木といわれる3千年の年輪を刻む大杉が60メートルの高さを誇っていて、これが旧村名の由来ともなっている。(中略)
八坂神社の少し手前に平成5年5月に建てられた美空ひばりの歌碑がある。それにはつぎのようないわれがある。昭和22年(1947)4月28日、(中略)国道139号線の下りカーブで1台のバスが転落した。車掌は即死、乗客のうち井口静波、音丸のコンビと共同巡業中の美空和枝(当時9才)は左

ところで、普通アルコホリックの死亡時平均年齢は52才といわれている。彼女ものちに国民的英雄となったが、肝硬変と大腿骨頭壊死というアルコール依存症の2大疾患に侵かされて、今から6年前に52才で亡くなった。
この話は、前に見ました早坂暁著「遍路国往還記」にも詳しく記されていますが、その中で、「九死に一生を得た和枝は、事故現場の近くにある大杉に祈りたいことがあると言った」とあります。そして、「和枝はこの神木の大杉に向かって、『私も、あなたに負けないような日本一の歌手になりますから、どうか守って下さい』と祈った。間違いなく、加藤和枝は美空ひばりと名乗って日本一の歌手となったのだ」ともあります。
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