2008年11月22日

思い出が残る法安寺へ

 五重塔、三重塔をめぐる旅も疲れが出たわけではありませんが、昨日は休んでしまいました。

 さて、興隆寺を後にした私は、県道151号線を戻り、県道48号線を突っ切り国道11号線まで出て左折し、法安寺(ほうあんじ)跡を目指しました。国道へ出て今治小松自動車道をくぐり少し行きますと、右手に小松中学校がありますが、その先の小松中学校前の信号を左折して県道144号に入り、すぐ先の左へ斜めに入る道を進めば、その後は迷うことはないでしょう。
 この寺は平成7年5月7日にも訪れていますが、「愛媛県の歴史散歩」には、所在地について「周桑郡小松町北川長丁(ながちょう)157」(ルビは括弧で表記)とあります。現在、小松町は、西条市小松町となっています。そして、交通の便について「JR予讃線伊予小松駅バス松山行北川入口下車一五分」とあったうえ、「バス停北川入口から北へ進むと、水田の中に千本ボタンで有名な法安寺(真言宗)がある」とある。そして、寺でいただいた説明書「国指定史跡・法安寺跡(昭和19年3月7日指定)」には、次のように記されています(原文のママ。明らかに脱字と思われる一字を補充)。

 愛媛県また小松町が全国に誇る文化財、法安寺跡は、現法安寺の境内に残る古代寺院の遺跡である。法安寺は小松町北川にあって美しい牡丹の花とともに大変有名で、県内はもちろん全国から学者や研究者、学生が調査や研究に訪れている。法安寺跡はかって日本の古寺研究の権威者、石田茂作先生によって確認調査がおこなわれ、塔跡周辺から出土した、素弁連華文軒丸瓦から飛鳥時代に創建された愛媛県下最古の貴重な寺院であるといわれている。石田先生によると法安寺は推古四年(五九六)周敷郡の豪族で天皇近侍(名代)の丹治比氏の建立ではないかといわれ、地方の豪族がその権威を維持するために建立したといわれている。法安寺は飛鳥時代建立の全国、四六か寺中、畿内以外の五か寺中にふくまれている。現在薬師堂が法安寺跡の一部に建てられており、この境内に塔跡と金堂跡が南北にならんで残っている。
 塔の基壇は一辺が(一一・九メートル)の方形とみられており一二個の礎石が残っている。(ルビ省略)

 一方、岩井隆次著「日本の木造塔跡」には、「八五センチ×六四センチくらいの小さい自然石が一つ中心に置いてある」が、これは心礎ではないとあります。現地には、「明日の北川を考える会」によって立てられた「法安寺推定図」を示した看板がありましたが、それには塔は三重塔として描かれていました。
 最初の訪れのときは、住職がおられないため寺を守っておられるという高齢のご婦人(おばあちゃん)と、姪御さん(と聞いた)中年のご婦人が応接して下さいました。上で見ましたように法安寺は「千本ボタンで有名」とのことでありますが、おばあちゃんは、そんなことで有名になるよりも、飛鳥時代まで遡る歴史を持つ寺として識られることを望んでおられるようでありました。そして、おばあちゃんは、塔跡に興味を示す私を大歓迎して下さり、いろいろご案内くださったうえ、大切に保管されていた瓦などを、わざわざ出してきて見せて下さいました。私は古瓦については全く無知でありますが、瓦の文様は、実に美しいものでありました。ご厚意に対し、持参していました拙著「塔に魅せられて関東篇」をお渡ししましたが、お返しに塔の姿が染められたタオルと、名物の「よしの餅」を頂戴しました。
 そして、平成15年4月30日に再訪したわけですが、姪御さんだけがおられ、8年の歳月が挟まっているにも拘わらず、私のことを覚えていて下さいました。聞けば、おばあちゃんは、前年に93歳で亡くなられたとのことでありました。そんな寂しい話の一方、姪御さんの方は、縁があって僧籍にある方と結婚されたとのことでありました。そのご住職は生憎ご不在でありましたが、姪御さんと、おばあちゃんのことなど、8年前の想い出話にふけりました。
 再びお会いすることもないでありましょう姪御さんから、かつてと同じようにタオルと「よしの餅」を頂戴して法安寺を後にしました。

☆       ☆       ☆

 正直言って男性の私には余り興味はないのですが、女性の方々の中には悩んでおられる方もおられるかもしれませんね。ともあれ、ビバリーグレンラボラトリーズの、こちらを ↓ ご覧ください。


posted by 60歳半ばを過ぎた山ちゃんですよー at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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