2008年12月04日

善通寺の五重塔

 南大門からの道を挟んで、大クスの反対側(右手)に五重塔が聳え建っています。長い引用となりますが、五重塔について「報告書」には、次のように記されています(原文のママ)。

 当時の記録によると、延久四年(一〇七二)の東寺文書から五重塔一基が、延久四年を先立つ年に大風によって転倒したことが知られる。また弘安期(一二七八〜八八)以降と見られる「善通寺文書」には「□寺者 高祖大師渡唐之後 被移龍寺之勝境 歸朝最初之精□梵閣云 自介以降送五百餘廻之星霜之間 敷□堂舎令傾頽 兩基之塔婆依令顚倒」とあり二基の塔が存在していたようであるが、弘安期を降る頃には二基の塔は既になかったようである。一方、道範の「南海流浪記」には、「大師御建立二重の宝塔現存する。」となり、五重塔については触れていなく、多宝塔が存在していたと推察される。その約三十年後の文明六年(一四七四)御下賜の善通寺古伽藍絵図には大塔(五重塔)が存在し、それとは別に西塔跡として記載されており、この西塔が多宝塔を指していると推定されている。
 その後五重塔が大破したため、年代は不詳であるが推定で文明六年(一四七四)には、泉湧寺の長老である素道上人に大塔再興の院宣が下っている。しかし、この二度目の塔は永禄元年(一五五八)に焼失している。
 宝暦八年(一七五八)「善通寺大塔再興雑」には、その後の塔の再建の様子が詳細に記載されており、宝暦一二年一七六二)綸旨を賜り、明和元年(一七六四)一〇月八日一重柱立。明和二年(一七六五)初二重成就。安永六年(一七七七)八月二日三重目柱立。天明三年(一七八三)六月八日四重目柱立。天明四年(一七八四)一〇月一八日五重柱立。天明八年(一七八八)一〇月二五日成就し、祝潜の法会を開いている。しかし、この塔も、天保一一年(一八四〇)火災に罹り、一夕にして灰燼と化した。

 そして更に、「現在の塔はその後に再建された四度目のものである」とあり、「善通寺の記録によると、弘化二年(一八四五)五重塔再建の綸旨」を賜って、「明治一五年(一八八二)一一月四日 第五重上棟。明治三五年(一九〇二)一二月一二日 五重宝塔全備し、この日から一五日まで入仏式を行う」とある。しかし、中西亨先生の「続・塔の旅」には「明治十七年(一八八四)」完成とあり(当然、同先生の「総鑑」でも同じです)、「香川県の歴史散歩」では「1884(明治17)年の空海入定(にゅうじょう)1050年遠忌(おんき)に再建された」(ルビは括弧で表記)と記されています。建物としての完成は、こちらを採る方が正しいようですので、この旅日記では明治17年の再建としておきます。
 さて、「報告書」によりますと、五重塔の修理は平成2年7月1日に実測調査図面を作成することから始めて、3年余、平成5年11月2日に落慶法要を行ったといいいます。平成18年に善通寺開創1200年を迎えるので、様々な創建記念事業が行われたようですが、その一貫として五重塔の修理もなされたのです。そして、創建記念事業の資金調達の一つと思われますが、この年(平成15年)の4月26日から5月5日の間、五重塔の特別公開がなされていて、初重内部の拝観そして5層まで(2層までであったかもしれませんが記憶が薄れています)昇ることができまし。予想していなかったことでありますので、興隆寺の三重塔に昇ったときと同様の感動を味わいました。ただ、鳩の糞害防止のため各重に鳩除金物が新設されましたが、塔の保存のためという点からは、やむを得ないこととは思いますものの、そのネットは、どうにも目障りでありましたし、最初の訪れのときの印象と大きく異なりましたのは、このネットのためだったのです。それはともかく「報告書」には、修理は「五重及び四重の軒廻りまでは総て解体し、初重から三重までは軒廻り及び縁、腰組の修理及び不陸調整による半解体工事にとどめた」とあります。

 さて、最後に五重塔の写真を掲げて、今日の旅日記を終えることとします。

http://www.geocities.jp/stupacaitya/genson/37kagawa/zentu5/zentu5.html

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posted by 60歳半ばを過ぎた山ちゃんですよー at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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