……寺院の環境を考慮し、種々試案を研究検討した末、納骨堂塔院を建設してその屋上に五重塔を建て上げる構想に到達し、清水建設株式会社の設計により、第一期工事として鉄筋コンクリート造三階建の塔院に着工された。このときの計画は五重塔も鉄筋コンクリート造で、(中略)福岡市の定める高さ四〇メートルという建築制限に合致するものであった。しかし、仏塔は矢張り木造でなければという念願で、あらためて地元猪ヶ倉建築設計事務所の設計を採用しその準備を進めていたとき、平成三年九月の一九号颱風は西日本の社寺建築に甚大な災害をもたらした。ために設計を検討し直して鉄骨補強構造に変更し見積り合わせの結果、五重塔工事は鹿島建設九州支店の協力を得ることに決まった。(中略)木工事は大坂四天王寺金剛組が担当されることになり、かくして五重塔地鎮起工式の運びとなった。
同著によれば、平成5年10月1日に起工式を執行、同7年10月31日に完成し、同年11月3日に開眼落慶式が執り行われたといいいます。
続けて同著には、「ここに大圓寺五重塔断面詳細図から読み取った数字を報告する」として、塔高などについて記されていますが、それは次のとおりです。すなわち、基壇上塔身の高さは60・80尺(18・422メートル)、相輪の長さは25・41尺(7・69メートル)、基壇上の塔総高は86・21尺(26・121メートル)で、これに塔院の高さを加えると、地上の塔総高は124・95尺(37・860メートル)といいます。
そして氏は、「堅固な鉄骨構造によって建造物強度を確保されるこの塔にあっては、軒廻りの木組は外装化粧材として用が足りる」とされたうえ、次のように記されています。
鉄骨補強構造木造五重塔は昭和五八年四月、大分県宇佐郡安心院町、大建寺五重塔で松井建設株式会社社寺建築部が開発施工した工法を嚆矢とするようである。私共が塔に参詣し見事な木造建造物として拝観するのはその外容と軒下の巧みな木組の妙であって、軸部内部の構造は目にする機会が無い。建物を木造で多重に積み上げる技法には、耐風耐震性能や経年縮寸による変形対策等の問題点の研究と熟達が永年伝承されて来たが、代って鉄骨補強構造が採用されてもそれは見隠れの楽屋裏での出来事である。寧ろ構造計算により強度に充分の効果が有り、長期的に外観の変形が防止され、更に今後次第に入手困難が予想される良質長尺物木材にとって代わるようになると云うのであれば、昭和、平成の時代の木造多重塔の新技術として容認されるのではなかろうか。但しこの新技法の遠隔成績は今後の研究課題である。(原文のママ)
さて、そんな予備知識をもって私が大圓寺を初めて訪れましたのは、平成10年の6月14日でありました。この時も出張の機会を利用したのですが、昨夜の宿を福岡市営地下鉄の天神駅の近くに求めていた私は、その天神駅から地下鉄で3つ目の唐人町駅で下車、進行方向の後方の出口から左側の階段を昇りました。地上に出ますと、すぐ眼の前に西日本銀行がありますが、そのすぐ先の黒門西の信号の所で左折し、唐人町商店街を横切って暫く行きますと、燦然と輝く相輪を付けた朱塗りの五重塔が見えてきます。唐人町駅から、五分ほどの距離です。
五重塔は、やや古さびた本堂の裏手に建っています。本堂の右手の墓地に入り、そこから数枚の写真を撮りましたが、その墓石に彫られた戒名が金色に輝いているのを珍しく眺めましたものの、墓石が邪魔になります。
境内から外に出て、門の左手の道を少し行きますと、塔の全容が見られる場所に出ます。しかし、五重塔は塔院の屋上から建ち上がっていますので、下から仰ぎ見るしかありません。しかも周辺は住宅が建て込んでおり、塔の基壇から相輪の先端までをカメラに収めるのは難しいのですが、幸い小さい空間ながら公園があります。しかし、最後部まで下が
って身体を反らせてカメラを向けましても、ファインダーに塔の全容が入りません。もちろん、軒下の木組などは、望遠鏡でも用意していない限り、その状況は判りません。この時は小雨模様であったので光線の具合など気になりませんでしたが、塔は西向きに建っていますので、小公園からの写真撮影は午後でなければなりません。この寺は、平成14年の2月1日に再訪していますが、この時は24ミリのワイドなレンズの用意がありましたので、何とか塔の全容を収めることができましたものの、でき映えは余り良くありませんでした。
写真のリンクを許可していただいている同好の方も苦労されたようですが、こちらの写真を ↓ ご覧ください。なお、今日の時点では、写真だけをご覧いただき、塔の説明文は無視してください。写真のリンク提供者は、どこかの塔と間違えておられるようで、この後、直ちにご連絡するつもりでいますので、そのうち訂正されると思います。
http://www.geocities.jp/stupacaitya/genson/40fukuoka/daien5/daien5.html
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さて、どちらかと言いますと、これまでは女性向けの商品のご紹介が多かったのですが、今日は、男性専用というわけではありませんものの、ファイティングロード社の、トレーニング器具などを、ご紹介します。こちらを ↓ どうぞ。

2009/01/08より、当ブログの更新が中断していますが、その中断理由は作者の所有パソコンが不調のため更新が出来なくなったということです。
再開までには、まだ時間がかかるとのことです。
以上、作者に成り代わり、一言ご連絡いたします。
はじめまして。
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