2008年03月19日

国道の排気ガスの影響が心配される三重塔

 まず、この寺の略歴などについて、塔に関する我が師、中西亨先生の「日本塔総鑑」(以下「総鑑」)には、次のように記されています。

 真光寺(しんこうじ)は福生寺と同じ備前市に属する片上港にある真言宗の古刹で、やはりかの報恩大師の開かれた備前四十八か所の一つといわれ、現在室町時代の本堂以下数棟の古建築を残し、塔頭二院が残っている。この三重塔はもともとここのものではなく、邑久郡牛窓の蓮花頂寺の塔を慶長十五年(一六一〇)に移したもので、二層東面に「塔作事慶長十五年九月吉日……」の墨書があり、他にも「慶長」の文字が五か所程残されている。もっとも蓮花頂寺という寺は現存しないのでどこかよくわからない。建立年代は資料がないのでわからないが様式的にみて室町時代のものであろう。

 現地には備前市の教育委員会により説明板が立てられていましたが、それには蓮花頂寺(れんげちょうじ)からの移築時期について、棟札によるととして慶長18年(1613)とありました。細かな考証は別として、室町時代の建物であることに間違いなさそうで、国の重要文化財となっています。
 中西先生は「総鑑」の中で、「すぐ前に国道二号線と国鉄赤穂線が境内を横切って走っているので、また煙や排気ガスが心配である」と記されていますが、掲載されている写真の撮影年月日は昭和41年11月7日となっています。この頃は、赤穂線は石炭で走っていたのでしょう。今は煙の心配はありませんが、排気ガスが心配であることは、その時以上でしょう。
 三重塔については同好の士の写真を、お藉りします。こちらを ↓ どうぞ。

http://www.geocities.jp/stupacaitya/genson/33okayama/sinkou3/sinkou3.html

 真光寺を後にした私は、備前焼の町として知る人ぞ知る伊部(いんべ)に立ち寄ったうえ、五重塔、三重塔をめぐる備前の旅の二番目の塔のある所へ向かいました。

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posted by 60歳半ばを過ぎた山ちゃんですよー at 19:04| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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